フリーターが結婚できない一番の理由は安定した収入がないこと

貧困が未婚率を高くする

未婚率が高いアメリカでは、結婚できない(「結婚しない」のではなく「結婚できない」)理由の上位に「貧困」があります。もっともこれはアメリカにかぎったことではなく、フランスやイタリアでも、失業や臨時的雇用者の増加という理由から結婚できない人が増えており、未婚率に大きな影響を及ぼしています。


日本も事情は同じです。最近、フリーター(フリーアルバイター)とかワーキングプアという言葉が頻繁に聞かれるようになりましたが、こうした雇用形態は安定した収入に結びつかないため、結婚をしたいと思っても家庭を維持できる経済的な基盤がないため、結婚をあきらめるざるをえないという状況になっています。フリーターの平均月収は男子で16.0万円、女子で13.1万円ということですから、一人で生活するだけでやっと。結婚をして子どもを持つことなど夢のまた夢といった収入です。

日本の貧困率

厚生労働省の「国民生活基礎調査」(2004年)によると、年収200万円以下の世帯は17.5%にのぼります。日本の所得中央値は476万円で、その半分の238万円に満たない層・・・つまり貧困率が、メキシコ、トルコ、米国に次いで、なんと世界で4番目に高い国なのです。一見豊かに見える日本ですが、想像以上に深刻な貧困問題を抱えているようです。


収入が200万円以下の労働者のほとんどは正規雇用ではありませんから、身分の保障はなく、いつクビを切られるともかぎらない不安定な生活を送っています。正規雇用を目指して転職すれば問題は解決すると思われがちですが、そう簡単にはいかない雇用事情があります。フリーターの男性の9割以上、女性の7割以上が正社員、正規雇用を希望しているにもかかわらず、就業率は低下の傾向にあり、完全失業者が年々増加しているというのが実情です。


結婚相談所に登録できない

フリーターの結婚が難しいのは、結婚相談所や結婚紹介サービスを利用しようと思っても、登録そのものが制限もしくは拒否されてしまうこともあるでしょう。


女性の場合ですと、パートやアルバイトといった雇用形態でもあまり問題にはなりませんが、男性の場合にはやはり安定した収入がないと書類審査の段階でふるいにかけられ、登録することさえできないということになってしまうのです。


二人で収入を得れば

現実問題として、不安定な収入のフリーターが結婚すれば将来の展望が見えにくく、厳しいものとなることは想像に難くありません。でも、結婚して夫婦が力をあわせて仕事をすることで、経済的な問題をクリアすることも決して不可能なことではありません。ある程度生活が安定してくれば、正規雇用に向けての就職活動をする余裕も生まれてきますから、その時点でじっくりと生活の基盤を作っていっても良いのではないでしょうか。


ただし、子供が産まれれば二人で仕事をするということも難しくなってきますし、養育費・教育費を考えれば、不安定な収入でいる時期は極力短くしなければなりません。フリーターが結婚をする時には長期的な展望を持って生活設計を組み立て、目的達成に向けて着実に行動してゆくことが望まれます。

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